こんにちは、中小企業庁ミラサポ専門家派遣 登録専門家の谷田貝 孝一です。
きのう(2月2日)は、Webリモート会議システム(Zoom)を使った、茨城県城里町商工会様のセミナーでした。
さて、きょうは、表題のとおり『「おしん」に学ぶ商人魂』について書きます。
おしん』は、1983年(昭和58年)4月4日から1984年(昭和59年)3月31日まで放送されていたNHK連続テレビ小説第31作。
山形の貧しい農家に生まれた少女・おしんが、明治・大正・昭和の激動の時代を背景に、さまざまな辛酸をなめながら女の生き方、家族のありようを模索しつつ必死に生きる姿を1年間にわたって描いた。原作・脚本の橋田壽賀子オリジナル作品。
おしんは悲惨なことに直面しても、逆境を受入れ、前向きに生きると決心し状況をどんどん打破していきます。
毎朝、浜で競り落としてきた魚と息子を手押し車に乗せ、片道1里半の道を売り歩きます。
【大量に仕入れて安く売る】ということを早々に確立し、まずは価格でお客の心を掴みました。
さらに、仕入れた魚をただ売るだけではなく、買った魚の使い方をお客様に聞いてさばいたり【加工品をつくる】ことにも挑戦。調理してから届けることもありました。
「台風の前は海がしけるので船が出せない。」
「翌日の行商はお休みになる。」
これを聞いたおしんは、前の日にたくさん魚を仕入れた。
山形で食べていた味噌漬けや粕漬けを作って売ることにした。
山形で食べていた味噌漬けや粕漬けは、逆に新鮮に思えるらしい。
おしんが考えたとおり、味噌漬けと粕漬けは評判になった。
「成功するってことは、人のやらないことをやるからだね」
時には「信頼関係を作るため」と、お客様の畑仕事まで手伝ったりしていました。
おしんの人柄がお客様に伝わるひと工夫によって顧客はどんどん増え、2年後には町に店を構えるほどになっていました。
固定概念にとらわれず物事を柔軟に捉え、お客様を観察しアイデアを出すことや新しい挑戦を恐れないこと。
目標達成のための工夫や手間を惜しまないこと。
今よりも女性が生きづらかった時代に、奉公人から実業家にまで上りつめたおしんの柔軟な発想力と行動力に学びがあります。
飲食業さんも含めた各種事業をする方々は、国(経済産業省)が出している「緊急事態宣言の再発令に伴う経産省の支援(一時金・補助金・資金繰り支援)措置」などを活用して、コロナ禍で困っている人たちの役に立つ新たな取り組みを考察し提供していただきたいと思います。
また、1月28日の閣議で成立した「新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編又はこれらの取組を通じた規模の拡大等を目指す企業・団体等の新たな挑戦を支援」する「事業再構築補助金」は、補助額が100万円~6,000万円、補助率は2/3となっていて、建物費や建物改修費なども補助対象経費に含まれています。
「事業再構築補助金」の詳しいことは、経済産業省のホームページをご覧ください。
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